白符遺跡・白符保育所遺跡

白符…。初めて聞いた時、とても道南ぽく
ない地名だなぁという印象を受けた。
この場には、白符遺跡があることを知り
「じゃぁ行ってみるか」という一言で
探すことになった。
 いつもの様に運転は、町内に詳しい
(最近ではやや微妙な気もするが)相棒で
少し風の強い中を順調に案内してくれた。
遺跡は、白符川を海側から見て右手側
段丘上にあり、遠目からみても
「あぁ。
ここならあるだろうな.。」と思う場所で
ある。早速、避難用の階段を

白符遺跡遠景

旧白符保育所
(現ふれあいセンター)
登ってみると、そこには小さな畑があった。
遺物を探すには好都合である。予想通り遺物は
多く、その中の少しを拾い怪しまれないうちに
撤収…。しかし、思った以上の強風によって
鼻水の攻撃に合い、ある意味大変だった。

この段丘が大幅に削平されることがあるなら、
必ず“あたり”(発掘調査を行うこと)なんだ
ろうなと考えているうち、白符保育所遺跡の
ことを思い出した。すぐ近くに白符ふれあい
センターという建物があるが昔は(といっても
そんなに昔ではないが)保育所で、周辺が遺跡
だったらしい。しかし、現国道228号線 改良
工事に伴い、調査されることなく消滅して
しまった遺跡である。
その全容も今となっては全くわからない…。

まぁ写真でもおさえておくかと道路を渡って
みたら、『北海道で初のニシン漁発祥の地』
みたいなことを示した杭を発見!なるほど…
本州から人が入ってきた所なんだな、どうりで
道南ぽくないと思ったが、調べてみると
「チロプ」(島多き処)というアイヌ語が原名で、
藩政時代には、白符と呼ばれる様になったみ
たいだ。とんだ勘違いである。近くを散策して
いたら道南ではあまり見られない立派な竹林が
あった。
やっぱり道南ぽくないよなぁ…。







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なかなか見つけにくい杭

 竹林というほどでは       
ないかもしれないけど・・・